TOP PAGE運動の概要 (パンフレット)ダウンロード用 ロゴマークとポスター図表集自宅の省エネ度を評価してみようメッセージの解説運動の展開運動の報告目標達成に向かう住まい主旨とお願い自己紹介
目標に達成する住まい
この運動の目標に達成する住まいについて、いくつかの住宅モデルを設定しながら考えています。
すでに複数の家庭のエネルギー消費量や電力消費量のデータを見ていますが、やはり住宅性能の影響は大きく、住宅供給者の役割の大きさを感じます。

以下の内容はPDFファイルとしてダウンロードできます。
【1985housemodel.pdf(32kb)】

住宅モデルによるエネルギー消費量の検討
いくつかの住宅モデルを想定したエネルギー消費量や電力消費量の検討
以下に、今回検討したいくつかの住宅モデルにおけるエネルギー消費量や電力消費量について少し詳しく述べます。なお、この試算については先に述べたように「住宅事業建築主の判断基準算定用プログラム」及び「自立循環型住宅への設計ガイドライン」を複合して使用しています。本来この2つの試算方法は独立していて、複合して使用することに若干の問題があるかもしれません。今回の試算方法について詳しくは『省エネ・エコ住宅設計 究極マニュアル(編著:野池政宏、発行:エクスナレッジ)』をご覧ください。
まずは住宅モデルの基本的な内容を挙げます。
【基本内容】
・使用した住宅モデル⇒自立循環型住宅Ⅳ地域一般モデル(『自立循環型住宅への設計ガイドライン<温暖地版>(発行:財団法人建築環境・省エネルギー機構)』P234,235 参照)
※このモデルは「住宅事業建築主の判断基準算定用プログラム」で使用されているモデルと同じです
・建設地域⇒Ⅳb
※およそ茨城以西熊本県以東の太平洋岸の低高度地域だと考えてください
※Ⅳb地域以外については、これを参考に自分で計算してみてください
・家族人数⇒4人
次に、検討した住宅モデルの仕様とエネルギー消費量、電力消費量を挙げていきます(単位は「GJ/年」)。
なお、網掛けになっている数値が目標達成しているところです。
 
基準モデル:現状の平均的な住宅の仕様を想定
⇒太陽光発電4kW を載せても目標には到達しない
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
4.2W/㎡ K(新省エネレベル)
19.8
19.8
暖房設備
一般エアコン
日射熱の利用
なし
冷房関連
冷房設備
一般エアコン
6.1
6.1
通風性能詳細検討
なし
日射遮蔽詳細検討
なし
給湯関連
給湯器
従来型ガス瞬間式
22.2
太陽熱給湯
なし
節湯機器
なし
換気関連
常時換気設備効率
従来レベル
5.5
5.5
照明関連
白熱灯一部使用
あり
11.6
11.6
調光・人感センサーなど
なし
家電
家電効率
従来レベル
23.7
23.7
調理
調理器
ガス
4.4
合計
93.3
66.7
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
64
64
太陽光発電4kW
△39.1
54.2
54.2

 
オール電化モデル①:エコキュート+蛍光灯(白熱灯なし)+IH
⇒太陽光発電4kW を載せればエネルギーは目標に到達するが、電力がダメ
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
4.2W/㎡ K(新省エネレベル)
19.8
19.8
暖房設備
一般エアコン
日射熱の利用
なし
冷房関連
冷房設備
一般エアコン
6.1
6.1
通風性能詳細検討
なし
日射遮蔽詳細検討
なし
給湯関連
給湯器
エコキュート
16.7
16.7
太陽熱給湯
なし
節湯機器
なし
換気関連
常時換気設備効率
従来レベル
5.5
5.5
照明関連
白熱灯一部使用
なし
7.3
7.3
調光・人感センサーなど
なし
家電
家電効率
従来レベル
23.7
23.7
調理
調理器
IH
4.4
4.4
合計
83.5
83.5
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
54.2
54.2
太陽光発電4kW
△39.1
44.2
44.4

 
オール電化モデル②:次世代+エコキュート+蛍光灯+IH
⇒オール電化モデル①を次世代レベルにしたが、太陽光発電4kW でも両方到達にはあと一歩
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
2.7W/㎡ K(次世代省エネレベル)
15.2
15.2
暖房設備
一般エアコン
日射熱の利用
なし
冷房関連
冷房設備
一般エアコン
6.1
6.1
通風性能詳細検討
なし
日射遮蔽詳細検討
なし
給湯関連
給湯器
エコキュート
16.7
16.7
太陽熱給湯
なし
節湯機器
なし
換気関連
常時換気設備効率
従来レベル
5.5
5.5
照明関連
白熱灯一部使用
なし
7.3
7.3
調光・人感センサーなど
なし
家電
家電効率
従来レベル
23.7
23.7
調理
調理器
IH
4.4
4.4
合計
78.9
78.9
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
49.6
49.6
太陽光発電4kW
△39.1
39.8
39.8

 
オール電化モデル③:次世代+パッシブ+エコキュート+高効率設備
⇒ここまでやって太陽光発電3kw を載せればようやく目標に到達
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
2.7W/㎡ K(次世代省エネレベル)
5.6
5.6
暖房設備
高効率エアコン
日射熱の利用
あり
冷房関連
冷房設備
高効率エアコン
3.9
3.9
通風性能詳細検討
あり
日射遮蔽詳細検討
あり
給湯関連
給湯器
エコキュート
13
13
太陽熱給湯
なし
節湯機器
あり
換気関連
常時換気設備効率
高効率
4.1
4.1
照明関連
白熱灯一部使用
なし
6.4
6.4
調光・人感センサーなど
あり
家電
家電効率
高効率
14.22
14.22
調理
調理器
IH
4.4
4.4
合計
51.62
51.62
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
22.32
22.32
太陽光発電4kW
△39.1
12.52
12.52

 
ガスモデル①:エコジョーズ+蛍光灯
⇒ガスモデルなら、このレベルに太陽光発電4kW搭載で目標に到達
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
4.2W/㎡ K(新省エネレベル)
19.8
19.8
暖房設備
一般エアコン
日射熱の利用
なし
冷房関連
冷房設備
一般エアコン
6.1
6.1
通風性能詳細検討
なし
日射遮蔽詳細検討
なし
給湯関連
給湯器
エコジョーズ
18.6
太陽熱給湯
なし
節湯機器
なし
換気関連
常時換気設備効率
従来レベル
5.5
5.5
照明関連
白熱灯一部使用
なし
7.3
7.3
調光・人感センサーなど
なし
家電
家電効率
従来レベル
23.7
23.7
調理
調理器
ガス
4.4
合計
85.4
62.4
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
56.1
33.1
太陽光発電4kW
△39.1
46.3
23.3

 
ガスモデル②:次世代+エコジョーズ
⇒次世代基準にしても、太陽光発電を載せないとまだまだ目標には届かない
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
2.7W/㎡ K(次世代省エネレベル)
15.2
15.2
暖房設備
一般エアコン
日射熱の利用
なし
冷房関連
冷房設備
一般エアコン
6.1
6.1
通風性能詳細検討
なし
日射遮蔽詳細検討
なし
給湯関連
給湯器
エコジョーズ
18.6
太陽熱給湯
なし
節湯機器
なし
換気関連
常時換気設備効率
従来レベル
5.5
5.5
照明関連
白熱灯一部使用
なし
7.3
7.3
調光・人感センサーなど
なし
家電
家電効率
従来レベル
23.7
23.7
調理
調理器
ガス
4.4
合計
80.8
57.8
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
51.5
28.5
太陽光発電4kW
△39.1
41.7
18.7

 
ガスモデル③:次世代+パッシブ+エコジョーズ+太陽熱給湯+高効率設備
⇒これだと太陽光発電を載せなくてもほぼOK
     
エネルギー
消費量
電力消費量
暖房関連
断熱性能(熱損失係数)
2.7W/㎡ K(次世代省エネレベル)
5.6
5.6
暖房設備
高効率エアコン
日射熱の利用
あり
冷房関連
冷房設備
高効率エアコン
3.9
3.9
通風性能詳細検討
あり
日射遮蔽詳細検討
あり
給湯関連
給湯器
エコジョーズ
6.0
太陽熱給湯
あり
節湯機器
あり
換気関連
常時換気設備効率
高効率
4.1
4.1
照明関連
白熱灯一部使用
なし
6.4
6.4
調光・人感センサーなど
あり
家電
家電効率
高効率
14.22
14.22
調理
調理器
ガス
4.4
合計
44.62
34.22
目標レベル
46.65
33.35
創エネ加味
太陽光発電3kW
△29.3
15.32
4.92
太陽光発電4kW
△39.1
5.52
△4.88

 
補足
資料「自宅の省エネ度を評価する方法」をご覧になればわかるように、ここで設定した基準モデルのエネルギー消費量はⅣb地域(たとえば大阪)の実態としてのエネルギー消費量によく合っています。
冷房は夏のピーク電力に関わる内容になります。冷房にかかるエネルギー消費量(=電力消費量)を抑えるには、エアコンを高効率にすることとパッシブ要素(通風と日射遮蔽)を十分に検討することが効きます。
冷房にかかるエネルギー消費量の値に注目してください。
電力消費量をカウントしていない設備でも、実際には電力消費が生じるものがほとんどです。それはそれ ほど大きなものにはならないと考え、計算が煩雑になるため、ここではそれを考慮していません。
次世代基準以上に断熱性能を上げるとさらに快適性は向上しますが、温暖地の場合には暖房にかかるエネ ルギー消費量の削減量はそれほど大きくはなりません。
もし電力消費量をさらに小さくしたいならば、暖房をエアコンではなく、たとえばFF式暖房器にすると いうようなことが考えられます。下にFF式給湯器を使った場合の数値を挙げておきます。

<FF式暖房器を使った場合の数値>
断熱性能
 
エネルギー消費量(GJ/年)
電力消費量(GJ/年)
新省エネレベル
日射熱の利用なし
24.0
0(※)
次世代省エネレベル
日射熱の利用あり
16.2
日射熱の利用なし
7.3

※実際には若干の電力消費がある